コツは汚れをためないこと
油汚れはなるべくこまめに掃除するのが、一番いい方法です。ペーパータオルなどで、なるべく早く拭きとっておきましょう。
落ちにくくなった汚れ

茶色に変色し、ドロッとしてへばりついているもの、さらにプラスチックのように層になっているものには、アルカリ性洗剤が有効です。起泡剤が入っており、噴霧すると、白い泡状になって、垂直面でも流れ落ちずに付着しますから、4~5分そのままにしておいてから、濡れぞうきんで拭き取ります。作用が強いので、必ずビニール手袋を使って下さい。
酸性のものと、アルカリ性のものが混ざると危険ですので、併用しないこと。
種 類 成 分 | 使い方 | 注意すること | |
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中性洗剤 (台所洗剤) |
油汚れなどを乳化分散させて落とすもので、食器や野菜洗いなどの台所用。 | 使いすぎないこと。 | |
弱アルカリ性洗剤 | 一般掃除用。2度拭きは不要。 | ||
アルカリ性洗剤 | 油汚れを鹸化して落とす。 強力なのでよく落ちるが、顔などにつけないように。 |
必ずゴム手袋を使うこと。 | |
油汚れ専用洗剤 (強アルカリ) |
油汚れを溶かして落とす。 原液のまま使うが、薄めて使うこともある。 油汚れ、換気扇、ガスレンジなど。 |
ゴム手袋を使う。 家具に使うとツヤが消えることがある。 |
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アルコール系 (消毒用エタノール) |
殺菌効果があって乾きも速い。 鏡、冷蔵庫、サッシなどのパッキング、ピアノなど。 |
火気に注意。 | |
漂白剤 | 塩素系 | 漂白、殺菌、脱臭の効果がある。 カビ取り、タイル目地の汚れ取り。 |
ステンレスを腐食する。 皮膚につけないように。 酸性洗剤と混ぜないこと。 必ず換気する。 |
酸素系 | 塩素系と同じ。 不快臭がない。 |
必ず換気する。 | |
クリームクレンザー | こびりついた汚れを削り落とす。 |
忙しい人には「つけ置き式洗剤」

レンジのまわりの壁面は無理ですが、換気扇(モーター部分は除く)、流し台用マット、排水口のゴミバケット、コーナーゴミ入れなどの黒ずみなどは、ポリ袋にお湯を溜め、ここにつけおき式の洗剤を入れて、つけておくという方法があります。
とっさのときは、洗濯用の酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)で代用することもできます。
掃除しやすい壁面にする
レンジまわりの壁は、油汚れがしみこまない壁でなければなりません。
汚れを落としやすいタイル、セラミックボード、ステンレスなどを貼るとよいでしょう。
アルミシートを貼る

もっと簡単な方法としては、今までの壁の上に粘着剤のついたアルミシートを貼る方法です。
粘着剤つきのステンレス板を貼る
もう少し耐久性のあるものとしては、ステンレスシートがあります。 油分が残っているとよく接着せず、はがれてくることがあるので注意して下さい。
油汚れがひどくなり、油汚れが落としきれなくなったら油汚れ用のアルミシートを貼ります。