大きな被害を出した関東大震災も遠い昔の出来事と感じていた矢先、あらためて地震の恐ろしさについて深い教訓を与えてくれたのが平成7年1月に起こった阪神淡路大震災でした。災害は忘れたころにやってくる・・・・・・そしてそのときに何の備えもないとしたら、一体どうなるのでしょうか。
日本は世界でも有数の地震国。いつ大地震がきても不思議ではないのです。
むしろ、地震はくるものと考えて、日ごろから地震に対して、できる限りの対策をたてておくべきでしょう。
最低これだけはしておきたい住まいの地震対策
- 家具・戸棚を固定しましょう。
阪神淡路大震災に学べるように、家具の転倒による事故が多くでています。震度5以上になるとほとんどの家具が移動、
あるいは転倒すると考えて間違いありません。家具が凶器にならないよう、より安全な固定の工夫を。 - 冷蔵庫も忘れずに
家具ばかりでなく、高さがあって奥行きの浅いものはすべて危険。
冷蔵庫も本体に止められたネジや、放熱パイプ止め金具を利用して固定します。 - 照明器具やとびら類は
家具本体の固定とともに、引出しやとびらがあいて物が飛ぴ出さないよう工夫を。
照明器具も高い所にあるだけにとても危険です。 - 高い所には重いものを置かないように
高い所に人形ケースやテレビなどの重いものを置かないことも大事なことです。
どうしても置かなければならないときはすべり止めをつけておくなどの工夫を。 - 割れても飛び散らないガラスに
もしガラスが割れても飛び散らないように、飛散防止フィルムを貼っておきましょう。
また、食器棚のガラスに食器がぶつかり、ガラスが割れて食器ともども粉々に飛び散るというケースも出てきます。
食器棚のガラスにも、安全のため、飛散防止フィルムを貼っておきましよう。
地震のときの行動学
グラッときたらあわてずに行動することが大切です。精神的な動揺が、思わぬ2次災害を引き起こすことになります。
次にあげるいくつかのことを、日ごろから心にとめておきましょう。大きな揺れは1分程度。1人1人がしっかりしていれば、パニック状態は避けられます。
- 丈夫なテーブルやベッドの下にもぐる
- 頭を守る
なにかの下にもぐる場合、体全体が入らなければ他の部分よりも頭を一番に守ります。
もぐるものがない場合でも、座ぶとんをかぶり、頭を保護しましょう。 - 柱や壁ぎわに寄る
柱があるところはつぶれにくく、壁ぎわも倒れるものがないだけ安全です。 - 火を消す
ガス器具は、器具栓だけでなく、元栓までしっかりと止めましょう。 - 窓やドアをあける
激しいゆれのために建物の構造に狂いが生じ、窓やドアが開かなくなります。
閉じ込められる前に脱出口を確保しましょう。 - ブロック塀には近寄らない
ブロック塀は意外にもろくくずれます。特に子供の場合は2~3段の低い塀でも下敷きになってしまいます。