浴室の敷居は水がいつもかかるところなので、腐朽菌によって腐食しやすく、ひどくなるとところどころに穴があき始めます。最初から浸透性防水剤をしみ込ませておくか、床用ニスをしみ込ませるように塗ってあると、かなり防ぐことはできます。敷居の交換は大工事になってしまうので早目の手当てが大切です。

腐っていたら早めに手当てを
ドライバーで腐食部分を書き出す
防水材を塗る
腐食穴につめる

腐食が始まっているところは、ドライバーなどでボロボロになっているところをかき出して、ノミや彫刻刀などできれいに切りとります。次にヘアードライヤーなどの熱風で穴の中をよく乾かしてから浸透性防水剤(モルタル、木材用)を充分に塗ってしみ込ませておきます。
単に防水剤でなく、防虫防腐剤を添加してある防水剤もあるので、入手できればこのほうが効果的です。
準備ができたらエポキシ系充てん材を用意します。水中型といって水の中でもかたまるもの。これよりさらに粘度が高くスティック型をしているエポキシ系のパテなどがあります。木材補修用のエポキシパテなら硬化後切削加工ができるので修正が楽です。エポキシ系充てん材は主剤と硬化剤がセットになっていて、これを等分量混合することによって固まります。練りはじめはかたいのですが、練っているうちに次第にやわらかくなってきます。手に少し水をつけて練るとよいでしょう。ただし、あまりやわらかくなりすぎるとうまく穴につめられなくなるので気をつけましょう。
よく混合できたら、穴にしっかりつめ込んでから表面を平らにならしておきます。それでも凹凸があるときは硬化後ナイフで削ったり、サンドペーパーをかけ平らにします。