ダニの発生と予防
湿気を吸いこんだままのたたみは、シケ虫やケナガコダ二が発生します。た たみのへりに白い粉がついたようになっていたらケナガコダニの異常発生です。このダニはどこにも少しは生息していて、特に人を刺したりしませんが、湿度 (70%以上)や気温(25℃以上)の関係で増殖すると、このダニを食べるツメダニが増え、これが皮膚を刺したりして被害が発生します。
ダニの予防と駆除には、たたみの下にダニ用の防虫紙を敷く方法や、たたみのへりなどにダニ用の殺虫剤を注入する方法があります。なお、ダニの増殖を防ぐには、年に1度たたみをあげて天日に干し、乾燥させるのが効果的です。また、たたみの上にカーペットを敷くとたたみの呼吸を妨げ、ダニの増殖する原因となりますのでやめましよう。
ハウスダストについて
ダニの被害は人を刺すだけではありません。ダニの死がいやフン、さらには力ビの胞子などが目にみえないゴミ(ハウスダスト)として
住まいの中に浮遊し、私たちの健康にも悪影響をおよぼしています。
(ハウスダストがぜんそくやアトピ―性皮膚炎などのアレルギー症状の原因のひとつになるといわれています。)
気密性の高くなっている現代の住宅では健康を守るために、このハウスダストへの対策も考える必要があります。
お掃除方法の工夫
せっかく電気掃除機で部屋のほこりを吸い取っても、掃除機から出る排気によりさらにハウスダストを舞い上げ、その排気自からもハウスダストが、再び家の中にまき散らされる結果となっています。
掃除機の排気を直接屋外に出してしまえばいいのですが、それには今お使いの掃除機のホースに接続して使用できる延長ホース(4m)を使って掃除するのがいいでしよう。ホースが長くなれば掃除機を屋外に出したまま家の中の掃除ができるので安心です。
また、ほこりをなるべくたてずに掃除ができる紙シート式のモップも最近普及してきました。特殊繊維により髪の毛や糸くずなどをからめ取るものです。赤ちゃんのいるご家庭やマンションなどで夜、掃除をしなければならない時などにたいへん便利です。
目にみえないハウスダストを除去するには、こまめにお掃除や換気をおこなうことが必要ですが、最近ではハウスダストの除去を目的とした空気清浄機も販売されていますので併せてお使いになるのも1つの方法です。