換気が必要なわけ

生理学的に必要な新鮮な空気は、1時間に30m³といわれますから、大人が1人健康に生きるためには、1時間に6畳間程度の新鮮な空気が必要だということになります。この空気を確保するためには、どうしても換気が必要だということになります。昔の住宅は2~5回の換気回数といいますから、1時間に部屋の2~5倍の空気が入れ換わっていたことになり、ます安心でした。しかし現代の住宅は気密性がよく、0.5~1.5回程度、コンクリート住宅は1回以下といいますから、積極的に換気を考える必要が出てきたのです。

酸素が不足すればストーブも不完全燃焼を起こし、一酸化炭素を発生しますし、煉炭の場合はさらに亜硫酸ガスも発生します。

換気が必要なわけ
換気の方法

これらの換気は換気扇による強制換気という方法もありますが、図(1)のように自然換気を考えてみるべきでしょう。空気は温度が上がると温度差で対流を起こします。これなら忘れても、自然に換気は行われます。壁に自在キリなどで丸い穴をあけ、図(2)のような換気口をつけるのであれば、それほどむずかしいことではありません。

ガス栓は安全装置つきのものを

ガスストーブのときは、ゴム管がはずれても大きな事故になります。これは地震のときも同じですが、図(3)のように管がはずれると、ガスの噴出口が飛び出して自動的にストップするものもありますし、管がはずれて多量のガスが急に吹き出すと、ブレーカーのように自動的にストップする装置もありますから、ガス工事店などに相談するといいでしよう。

ガス管をつなぐソケットとプラグ

図(4)はガス管をつなぐソケットとプラグです。
差しこむだけでつながり、ストッパーを押すだけではずれますが、はずれると同時に自動的にガスが止まります。