壁紙はりに使用する道具
壁紙はりに使用する道具

 
壁紙の貼り方

1.壁紙は部屋のスミからはり始めるというように考えがちですが、こうするとスミに壁紙の合わせ目がくることになり、すき間ができます。(a)の壁から(b)の壁へ、5センチぐらい折り曲げてはるというのがいいでしょう。壁の隅から85センチぐらいのところに、画鋲に糸を結び、先に重りを結んで下げてみます。これでここに垂直線ができたわけですから、鉛筆で線を引き、ここを基線にはり始めます。
2.壁紙は実際の壁の寸法より、5センチぐらい長めに切り、上下少し余りがでるようにはります。必ずなでバケを使い、周囲に空気を追い出すようにしてはります。

余分な壁紙を切りとり

3.上は回り縁にあわせて、下は幅木の線にあわせて、軽くヘラできめこんでから、切りこまないように定規を当てて、余分な壁紙を切りとります。定規としては、カッティング定規、金べラなどが最適です。

 

継ぎ目処理

4.二枚目の紙をはったときの継ぎ目は、紙の壁紙などの場合はつきつけでもいいのですが、ビニールクロスなどの場合は、端に耳がついており、この場合は重ねつきつけばりという方法で処理します。
二枚の壁紙は柄合わせをして重ねてはります。重ね幅の中心線に定規を当てて、二枚一緒に切ります。それぞれの不要部分を除いて合わせると、すき間なくきちんと合います。

壁紙の合せ目

5.壁紙の合せ目は、あとで浮き上がることが多いので、プラスチック製の壁紙用ローラーをかけておくと、浮き上がりやはがれを防ぐことができます。ノリがはみ出すことがありますから、よくゆすいだぞうきんでふきとっておきます。

邪魔になる部分を切りとり

6.コンセントやスイッチのカバーなど、はずせるものはなるべくはずしてはり、指で探って、邪魔になる部分を切りとります。このカバーに同じ壁紙を裏にまわしてとめるようにしてかぶせてから、元通りに取りつけると、壁紙と同じ柄のカバーになります。

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7.どうしてもはずせないものは、切りこみを入れてかぶせ、周囲に放射線状の切れ目を入れて寄せていき、余分を切ります。
8.この例はトレイの壁から出ているパイプなどですが、切りこみと、放射線の切れ目が見えます。しかし実際には、一枚の紙に切れ目が入っているだけですから、はり終わって、ローラーなどをかけると、まずこの切れ目は見えません。安心してはりやすいようにしてはって下さい。

下地処理をしておく
壁紙を貼る面の汚れやほこりはふきとり、古いくぎは打ちこんで、段違いになっている所は、壁用パテで穴埋めし、また、ひびや釘の頭、傷も補修しておきます。