2026年の新春を迎え、謹んでご挨拶申しあげます。
昨年を振り返りますと、中小企業を含め春闘での賃金上昇はあったものの、物価の上昇が賃金の伸びを上回り、引き続き消費マインドの下振れなど個人消費に及ぼす影響、景気の下押しリスクが懸念される状況下にありました。
また、国内政治の混迷や米国の通商政策の不透明さ、国際地域紛争の長期化など、我が国を取り巻く社会・経済・国際情勢は依然として厳しい状況となりました。
当協会の主たる事業であります昨年の「第61回JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2025」(会場;千葉県・幕張メッセ)は、猛暑による来場者数への影響が懸念されましたが、前回を6千人ほど上回り、3日間合計で6万6千人強となりました。
この第61回ショウでは、業界向けには事業発展に資する、また一般向けには暮らしの安全・安心につながる多様なテーマでセミナーを開催いたしました。併せて、DIYリノベーションの体験や電動工具の使用方法を学ぶ来場者参加型イベントを多数展開し、大変にぎやかなショウとなりました。
一方、グローバル市場への対応として、6月にポルトガルで開催のグローバルDIYサミットへの参加・出展、昨秋、イタリア、台湾で開催されたDIY関連見本市への出展、またインドネシアへ訪問し、出展セミナーを開催するなど業界関係者との交流を深め、出展誘致に努めるなど継続的に取り組みました。
また、昨年の役員改選の際には、多様な意見を協会運営に反映させるため四名の女性理事を迎えるとともに、新たなニーズに対応するためにサステナビリティ委員会を新設、併せて各委員会構成メンバーの充実を図りました。協会事業におきましても、42回目となったDIYアドバイザー資格試験の実施、DIYこども工作教室の開催、DIY・ホームセンター業界の売上高を集計する調査・サービス事業をはじめ順調に展開することができました。
本年2026年の取り組みついては、以下の諸課題を踏まえ適切な施策を進めてまいります。
企業においては、消費者から信頼を得、企業価値を高めるサステナビリティへの取り組みやDXなどを活用した事業構築や経営の効率化を図ることなど諸課題への対応、さらに購買人口減少に歯止めがかからない状況下においては、オリジナリティある高付加価値商品を開発・製造・販売することは、企業の成長には欠かせないものと考えます。
DIY・ホームセンター業界に携わる企業にとっては、使い勝手のよい製品、資材などの提供は無論のこと、個性豊かに住まい・暮らしをより快適にするための情報発信、提案が求められております。また近年、記録的な集中豪雨など、日常生活を脅かす甚大な自然災害が全国各地域で頻発しており、災害から身を守る対策、提案や生活再建時に生活必需品や建築資材などを幅広く取り揃える地域に寄り添うホームセンターは、生活インフラとしての役割、期待が増しております。
ホームセンターにおける取扱商品は、年々多様化し、住まいと暮らしに係わる多岐分野に及んでおり、多くの関連する企業様にショウをはじめとする協会諸事業にご参画・ご協力いただき、皆様とともに一層のDIY・ホームセンター業界の発展成長に向け取り組んでまいりたいと存じます。
本年が、日本経済が持続的かつ安定的に成長し、前向きで豊かな社会となるとともに、私ども業界の更なる発展を心より祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
一般社団法人 日本DIY・ホームセンター協会
会長 稲葉 敏幸


