シロアリ

日本全国どこにでも生息しているのがヤマトシロアリで、湿気のあるところ、特に腐朽菌によって腐りかけている木材を好みます。そのため床などから水もれしやすい浴室の床下、土台などが特に被害を受けやすいということになります。これに対してイ工シロアリは湿気がなく乾いた天井裏などでも生息できる厄介なものですが、これは関東地方の一部から西の地方にしかいないとされています。しかしこれも少しずつ北上しつつあるので油断ができません。

シロアリの予防と点検
シロアリの予防と点検

シロアリは乾燥に弱いので、床下換気扇をつけて床下を乾燥させるとある程度予防できます。床下換気扇は床下を空気がよく流れるように場所を検討して取りつけます。また換気ロのまわりを、ふさがないようにすることも大事なことです。床下に特殊な薬剤を浸み込ませた砂をまいてシロアリの発生を予防する方法がありますが、この方法は新築のときにしか使えません。家を建てるときは初めから防虫防蟻を考えておきましよう。

3回噴射

また簡単な予防法として工アゾールタイプの強力薬剤を床下換気ロから床下へ年に春、夏、秋の3回噴射するという方法もあります。こうしておけば他の不快害虫も退治できます。
5~6月頃の夕方など窓に羽アリの大群がついたりするときがありますが、シロアリか、普通の羽アリかどうか確認してみましよう。もしシロアリだったらすでに荒らされている可能性があるので、床下にもぐるなどして千枚通しなどで木材部分を突き刺し、中に空洞がないかどうか調べます。

シロアリ退治をするときは
シロアリの違い
シロアリの名前
シロアリの巣

殺虫剤は、必ずシロアリ専用の殺虫剤を使わなければなりません。これを塗ったり、必要に応じては穴をあけて注入したり、掘り返して土壌消毒もしなければなりませんから、被害を受けたら、信用できる専門業者に依頼するほうがいいでしよう。
どうしても信用のおける業者が見つからないときは、次の協会に問い合わせるとよいでしょう。

公益社団法人日本しろあり対策協会
(東京都新宿区新宿1‐12‐12 オスカカテリーナ4階 電話03‐3354-9891)
http://www.hakutaikyo.or.jp/

キクイムシ
キクイムシ

天井や柱などの屋内の木の部分や、戸棚の中などに木の粉が落ちていたり、ポツポツと穴があいている場合には、ヒラ夕キクイムシのしわざです。ヒラ夕キクイムシには、ラワン材につくものとナラ材につくものとがあります。これらの木材の導管に産卵し、4~8月ごろサナギから成虫になったヒラ夕キクイムシが木の表面に穴をあけて飛びだすときに木の粉がこぼれて、巣食っているのにはじめて気がつくのがこのときです。
もし気がついたら、すぐ小さい穴にスプレータイプのキクイムシ用駆除剤を穴用ノズルを使って注入しておきましよう。穴から薬剤があふれるくらい注入して下さい。こうすれば導管がつながっているので、まだ木のなかにいるキクイムシを殺し、被害は最小限でくい止められます。
また予防としてキクイムシ用駆除剤を、春と晩秋から冬にかけての年2回、吹きつけておくと効果的です。夕ンスや引き出しのつぎ目、木ロ部分は特に念入りに吹きつけておきましょう。ただし、表面に塗料や二スが塗ってあるときは効果がないので、目立たないところに穴をあけて注入しておきましよう。