タイル目地は古くなるとヒビ割れたり、ところどころ欠け落ちてくることがよくあります。これをそのままにしておくと、タイルがはがれてしまうので、気がついたらすぐ補修しましょう。ただし補修状況によって使う充てん材を次のように使いわけてください。補修するときは弱っている目地をクギなどでかき落とします。

たえず水がかかる場所
目地の汚れをよく落とす

タイルと浴槽のまわりのつなぎ目のように、たえず水のかかる場所には耐水性、耐熱性ともに抜群なシリコン系充てん剤を使います。ただしこれは使っているうちに黄ばんだり、黒い力ビが生えるというのが難点ですが、簡単にはがすことができるのでカビたら取りかえるようにしましょう。目地部がぬれているとよくつかないので、充分乾かしてから作業しましょう。

目地の汚れをよく落とし、充分に乾かします。

マスキングテープを充てん部の両脇にはる

マスキングテープを充てん部の両脇にはり、ノズルの先を目地にあて、押しつける感じで絞りだします。最後に付属のヘラで表面をならして仕上げます。

壁面
水をつけた指で押さえるようにしてならします

壁面の場合は目地セメントがよいでしょう。目地セメントに適量の水を加え練ってからかけ落ちたところ(あらかじめ水でしめらせておく)へ押し込みます。さらに水をつけた指で表面を押さえるようにしてならします。目地セメントはならしたときに余るように少し多めに作ります。

水をつけた指で押さえるようにしてならします。

広範囲の目地落ち
ゴムベラかゴムゴテで全体に塗りつける

広範囲にわたっているときも目地セメントを使いましょう。水で練った目地セメントをゴムべラですり込み余分なセメントを拭き取ります。

目地用のホワイトセメントを水で練り、ゴムベラかゴムゴテで全体に塗りつけます。

ぬれたボロ布で押さえるようにして拭き取る

ぬれたボロ布で押さえるようにして拭き取り、多少乾きはじめたころ、もう1度、そして完全に乾いてからと3回にわけて拭き取ります。