中空構造の壁

最近の住宅では壁の下地が石膏ボードになっていることが多く、塗り壁と思っていた和室の壁が壁紙であったということも珍らしくありません。厚さ9~12ミリの合板であれば、ある程度ネジはききますが、石膏ボードになると、壁下地の間柱や胴ぶちに見当をつけてネジを取りつけないと全然ききません。そこで中空構造の壁用に各種の金具が市販されているので紹介しましよう。

石膏クギを使う

石膏ボードの壁には石膏クギがよいでしょう。吊り金具を細い専用のクギで固定するもので、クギを斜めに3本クロスさせて使用します。特別の道具も不要で簡単に取り付けできます。また取り外したとき、傷跡がほとんど残らないのも便利です。似たタイプのものとして額受け金具としてエックスフックがあります。

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下穴を必要とする金具

モリーアンカー、トグラーボードアン力ー、デュオマックスなどの金具は壁に6mmから8mmの下穴をあける必要があります。いずれも下穴に金具を差し込んで図のようにひろげたり、足を広げて固定するものです。これらの金具の耐久強度はかなりありますが、石膏ボードはボード自体が割れることがありますので使用上の注意はしっかりと守って下さい。石膏ボードの壁でも下地の間柱のある位置になら釘がききます。間柱は柱と柱の間に45cm間隔で入っているので、ここに打ちこめばよいわけです。間柱をさがすには間柱センサーやピンタイプの道具がありますが、軽く、壁をたたいて、音の変わったところが間柱という方法で見つけることもできます。

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